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作成日:2026/05/25
息子の高校最後のリレーに、 胸が熱くなりました

― ESSAY / 私感・徒然 ―

息子の高校最後のリレーに、
胸が熱くなりました

― 高校陸上、3年間の幕引きに寄せて ―

 

再び、瑞穂のスタンドへ

5月24日・日曜日は、息子が出場する「第80回愛知県高等学校総合体育大会 陸上競技大会 兼 国民スポーツ大会選手選考会」の本選を応援に行ってきました。

種目は、1600mリレー・・・いわゆる4×400mリレーです。

高校3年生の息子にとって、今回が最後の大会参加。スタンドに座って競技場を見渡しながら、5月5日のブロック予選のときに感じた爽やかさとはまた違う、どこか胸の奥にじんわりと広がる感覚があったことを、正直に書き残しておきたいと思います。

アンカーを任された、最後の走り

息子は予選第5組に出場し、担当は第4走者。チームの最後を託される、いわゆるアンカーでした。

結果は組で第2位。

惜しくも決勝進出はなりませんでした。決勝に進めなかったことは、本人にとっても悔しさが残る結果だったと思います。親としても、もう一つ先の舞台で走る姿を見たかった──という気持ちが、正直なところ、ないわけではありません。

しかし、それ以上に、今日の息子の走りは本当に素晴らしいものでした。

バトンを受け取り、最後の一周を全力で走り抜く姿。それが高校生活最後の大会での、最後の走りだと思うと、見ているこちらも胸がいっぱいになりました。そして、タイムはこれまでのベストタイムだったそうです。前回の予選のときも感動させてもらいましたが、今日はそれを上回るものがありました。──順位や記録ではなく「走り終わる」という事実そのものが、こんなにも重く、こんなにも美しく感じられるとは思っていませんでした。

順位や結果だけでは測れないもの

仲間と積み重ねてきた練習。苦しい時期を乗り越えてきた時間。チームのために走るという責任感。そして、最後まで諦めずに走り切る姿──。そのすべてが、今日のあの一周に凝縮されていたように感じました。

本人も、決勝に進めなかったことは残念だったようですが、走りそのものについては納得していたようです。私は、チームタイムも3分20秒台という、なかなか立派な結果だったと思います。最後の大会として、しっかり力を出し切れたのではないかと思います。

結果は2位。タイムは3分20秒台。── 数字だけを並べれば、それだけのことです。けれど、その数字の背後にある3年間を知っている人間にとっては、その数字は決して「ただの数字」ではないのです。

✓ 3年間の部活動を振り返って、親として感じたこと

  • 本気で打ち込めるものに出会えたこと、それ自体が何よりの財産
  • 仲間と共に努力した時間は、勝敗を超えて残り続ける
  • 悔しさを知ること、達成感を知ること、その両方が人を強くする
  • 結果が出なかった日にどう振る舞うか──そこにこそ、その人の本質が出る

高校3年間は、本当にあっという間だった

高校3年間の部活動が、今日で一つの区切りを迎えました。親として振り返ると、本当に色々な場所へ送り迎えをしましたが、それも今となっては楽しい思い出であり、そして、競技の結果以上に、息子が本気で打ち込めるものに出会い、仲間とともに努力し、悔しさや達成感を経験してきたことが、何よりも大きな財産だと感じます。

高校生の部活動は、本当にあっという間です。入学した日、初めてユニフォームを着た日、初めての公式戦──。そのどれもが、ついこの間のことのようなのに、もう「最後の大会」を見届ける日が来てしまいました。

でも、その短い時間の中で得た経験は、きっとこれからの人生を支えてくれる。スタンドから見送るしかなかった親として、それだけは確信しています。

そして今日も、つい1万円を渡してしまった笑

そして今日も、つい臨時のお小遣いとして1万円を渡してしまいました。

甘い父親かもしれません。家計を預かる妻からすれば、苦笑いの一つも出るところでしょう。

でも、最後の大会で、あれだけ胸を熱くさせる走りを見せられたら、渡さずにはいられませんでした。これは「ご褒美」というよりも、3年間の「ありがとう」を、形にしたかった、というのが正直なところです。

― 息子へ ―

高校最後の大会、本当にお疲れさま。

決勝に進めなかった悔しさも、3分20秒台で走り切った達成感も、仲間とつないだバトンも、そのすべてが、これからの人生の大切な財産になると思います。

胸を張っていい。

今日の走りは、本当に素晴らしかったです。

そして、高校陸上、本当にお疲れさまでした。

トラックの上には、もう息子の姿はありません。けれど、今日見た最後の一周は、これから何度も、私の中で再生されることになるのだと思います。

仕事柄、私はふだん「働く現場」に立ち会うことが多い人間です。だからこそ、競技に打ち込むという経験は、これから社会に出ていく息子にとって、何にも代えがたい力になる──そう信じています。次の舞台での頑張りを、今度はまた別のかたちで、見守っていきたいと思います。

 

― 執筆者 ―

三重 英則(みえ ひでのり)

社会保険労務士法人T&M Nagoya 社員

特定社会保険労務士/経営心理士/経営法曹会議賛助会員
「経営者と共に歩き、最善の解を導き出す」をミッションに、中小企業から上場企業まで幅広く労務支援に従事。