東京労働局は、ハローワークにおける採用支援の一環として、2023年6月から7月にかけて求職者を対象に初のニーズ調査を実施し、その結果を公表しました。
■ 求職者が知りたい「仕事内容」の情報
求人票に記載してほしい情報として、最も多かったのは「仕事の流れや1日のスケジュール」(38.8%)で、次いで「仕事上の役割」(27.0%)が挙げられました。具体的な業務のイメージを持ちたいという求職者のニーズがうかがえます。
■ 重視される「職場環境・福利厚生」
職場環境に関しては、「休みが取りやすいか」(67.7%)が圧倒的に高く、続いて「休暇制度の充実」(32.6%)、「社内の男女比や年齢層」(27.0%)が求められています。働きやすさやライフワークバランスを重視する傾向が強まっていることが明らかになりました。
■ 今後の活用とサポートの強化
調査結果は、今後ハローワークが企業の求人票作成を支援する際に活用されます。たとえば介護職の求人であれば、「入浴介助は1日5〜8人程度」など、より具体的な記載を推奨することで、求職者に仕事の実態を伝えやすくなるとしています。
東京労働局職業安定課は、「求職者の声を数字で求人企業に示せるようになったことは大きな成果」とし、今後もより企業に寄り添った支援を展開していく方針です。なお、調査の信頼性向上を目指し、今年度中に第2回調査も実施予定とされています。
このような調査結果は、企業の採用活動における情報提供のあり方を見直す良い機会となるでしょう。
【社会保険労務士からのコメント】
求人票は、企業と求職者をつなぐ最初の接点です。今回の調査結果は、求職者が「働き方」や「職場の雰囲気」に対して具体的な情報を求めていることを示しています。採用においてミスマッチを防ぐためにも、求人票には仕事内容だけでなく、職場環境や1日のスケジュールなどを丁寧に記載することが効果的でしょう。